脳卒中から助かる会 ☆☆

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要望書

平成17年  8月17日

市会福祉衛生病院経営常任委員会委員各位

「脳卒中から助かる会」 
代表 上野 正
 同 吉田 孝
                             
  猛暑の日が続きますが、先生方には連日横浜市民のためご尽力下さっておい
でのことと存じます。
私共は脳血管医療センターの機能検討会議が発足して以来、傍聴や議事録に
よって検討の状況を見て参りました。
7月26日の第6回検討会議で、信友浩一座長が病院経営局(局長岩佐栄)の
協力の下にまとめたたた堂盒が出されましたが、脳卒中患者や市民の立場で見
ると、疑問な点が多く、恐怖すら感じます。
理由は、たたき台を読むと二つの方向が浮かび上がって来るからです。
(1)センターの救急を出来るだけ利用し難くする。或いは利用できなくする。
(2)センターの急性期治療(脳卒中発症直後の治療)を弱体化する。
また、
(3)赤字問題の構造と規模、その対策について何処にも出でいない。
これは、私達の疑問や恐怖というだけでなく、横浜市の医療という見地から見
ても大きな問題と考え、検討会議に要請を行いました。(要請皿)
ここに同封いたしますのでどうかご覧頂き、事態の改善に向けてご尽力下さい
ますようお願い致します。
なお、この要請皿は概ねたたき台の順序に沿うもので、長文となったため、特
に問題と考える点を以下に要約します。
1.たたき台では「脳卒中の疑いのある救急患者をまず総合病院に搬送し、脳
卒中だと判ったら、センターなどの専門病院に運ぶ」とあるが、これは医学的
に見て誤りで、手遅れとなる。「まずセンターなどの専門病院に運び、脳卒中
でないと判ったら、総合病院に運ぷ」のが世界の常識であると脳卒中学会理事
長の篠原幸人委員(D委員)が指摘されています。これでは「横浜市が物笑い
の種になる」とのことです。
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6.センターの優れた治療を軽視し、それ以外の業務の重要性を強調している。
「今までは急性期治療に集中してしまった」と非難し、「情報の提供等が直接
の医療提供よりさらに重要」とか、「行政との連携を常に意識し、情報提供す
る機能を中心に運営すべき」など。治療よりも情報提供が大事なのか?これで
は病院としての機能を低下させる。24時間体制の高度な急性期治療の出来る
病院は市内にはセンター以外にないのだ。
7.センターの赤字が急性期、リハビリ、老健などの各部門から各々どの程度
出ているかも不明。対策も不明である。
8.一部の委員から出た「センター内部の人間関係が悪い」とか「チーム医療
が機能していない」など個人的感想に近いものが、原因や実態の確認もされず
にたたき台に載っている。
一方で、「医療事故を無くすにはどうしたらよいか」や「隠蔽体質を改善す
るにはどうするか」の検討がなされていない。「人間関係が良い」ことが大事
なら、事故隠しも一緒にやらなければならない。「仲間なんだ。ここは穏便に、
仲良く黙っていよう。」では患者はたまったものではない。事故も無くならな
い。治療方針なども厳しく議論して欲しい。当然のことでしょう。
以上要約ですが、慎重にご検討をお願い致しします。
また、検討会議の報告書がまとめられた後も常任委員会によって十分時間を
かけ、入念なご検討により、市民の生命と健康が損なわれることのないよう、
是非ともご尽力下さいますようお願い致します。
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また、たたき台には市内南部地域以外の患者をセンターの救急から閉め出す
内容も出ている。(現在は、市内全域どこからでも受け入れている)
2..市内に、脳卒中急性期医療が全く不十分であることを(故意にか)ぼかし
て、リハビリ施設が足りないことのみ強調している。毎日24時間専門の医師
とMRIが常時待機する救急はセンター以外にないが、利用できているのは市内
患者の約11%だけである。センターを充実して、もっと利用者を増やすと共
に、センターの他にも同様の機能を持った病院を市内に一箇所でも二箇所でも
確実に増やしていくことが是非とも必要である。たたき台はこの点に全く触れ
ていない。
3.本格的な脳梗塞の特効薬t一踏がごく近く解禁される見通しで、効果も強力
だが誤用の副作用も大きいため、使える病院には厳しい基準がある。条件を満
たす病院は市内にはセンター以外にはほとんど無い。センターの急性期医療の
能力を低下させてはそれも出来なくなり、横浜の脳卒中医療は大きく立ち後れ
る。この問題も何故か全く取り上げていない。
4.センターは全国でも三位とも云われる有力な脳卒中専門病院だが、その能
力と役割についての評価の検討も行われず、今後の具体的な方向性と見通しが
何一つ書いていない。何の為の機能検討なのか?
5.市内の回復期リハビリ病床の不足を大きく取り上げているが、解決の全体
像は無く、ただセンターの急性期用病床110床のうち81床を回復期リハビ
リ病床に転用する準備をするとある。リハビリ病床が81床増では全く焼け石
に水だ。
何よりも危険なのは貴重な急性期用病床がたったの30床以下に減らされる
ことである。これではセンターの急性期治療を維持すること自体が困難になり、
市内唯一の24時間体制を持ち、優秀な医療チームを抱えた高度脳卒中専門病
院は失われる。
脳卒中はまず急性期に最高の治療を受けるかどうかで予後が全く違う。セン
ターの急性期医療は質も量も絶対に後退させてはならない。
omo